活動

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今、全国での空き家の戸数は約900万戸あり、全住宅のうち13.8%を占めています。

空き家の増加は大きな問題となっています。なぜ空き家が増えることにより問題となるのでしょうか?

それは、空き家には次の「4つの危険」が潜んでいるからです。

空き家の危険

建物による危険

家は人が住まなくなると痛みやすいとよく言いますよね。長年人の手が入らない空き家は、経年劣化や大雨強風でガラスが割れる、倒壊、外壁のはがれ、屋根瓦の破損がおきます。そうなると倒壊や破損した空き家の一部分が通行人にけがを負わせてしまうこともあり得る訳です。

景観の悪化

前述にもありますが壁のはがれやガラスが割れることで景観が悪化します。また、長年放置することによりツタが生い茂ったり雑草が伸び放題です。そういった空き家が増えるとなんとなく怖い…その思いから人通りが少なくなることも考えられます。

治安の悪化

空き家が心霊スポット化しているのを見たことがありますか?空き家に勝手に侵入することは建造物侵入罪に当たる恐れがありますが、空き家なのを良いことに肝試しや窃盗、器物損壊が行われていることが現実です。犯罪の温床となるだけではなく肝試しによる夜中の大声で近隣住民への迷惑になることも考えられます。

近隣住宅への悪影響

空き家になると不法投棄によるゴミの悪臭や、雑草の種が飛んでくる、虫が増える、落ち葉が道に散らかるなど近隣住民が迷惑をする可能性があります。

さらに、空き家の中で次の4つに当てはまるものは地方自治体から「特定空き家」と指定されます。

  1. 倒壊等著しく危険となるおそれのある状態
  2. 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
  3. 適切な管理が行われていないことで著しく景観を損なっている状態
  4. その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態

「特定空き家」に指定されると固定資産税が増えたり、取り壊し代金が払えない場合は空き家だけでなく土地まで取り上げられる可能性があります。

そういった危険をはらんだ空き家をうまく活用、良さを活かすために、庶民会は空き家を活用した活動を行っています。

空き家を活用したカフェやコワーキングスペースづくり

空き家を活用し地域の人が気軽に集えるカフェ・コワーキングスペースを作りました。2階のプレイルームからの景色が素晴らしかったのでそれを活かした開放的な空間を提供しています。

本を読みながら珈琲やラジオ、レコードが楽しめます。絵本、カードゲームもおいてありますので年齢問わず遊べます。

貸し切りの部屋では昭和レトロな雰囲気を楽しめます。メンコ、ブラウン管テレビ、黒電話など懐かしの家具を置いています。ここでお友達と話していると時間を忘れると好評です。暖かいオレンジの照明が魅力です。

こちらの空き家のカフェスペースでは本格的な和室でお茶を楽しむことができます。

空き家を活用した倉庫づくり

地域で使う倉庫事業として皆の倉庫を作りました。空き家をうまく活用し地域の皆さんの役に立てばという思いで様々な空き家活用を行っています。いくつかの倉庫があるため家庭にある大きな家具や使わないものを保管することができます。